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平成29年度 岡臨技 学術業績者,優秀論文賞及び優秀発表賞 (平成30年6月17日 定期総会時に表彰)
平成29年度 岡臨技
学術業績者,優秀論文賞及び優秀発表賞
平成30年度 岡臨技 定期総会時表彰
日 時:平成30年6月17日(日)
場 所:川崎医療短期大学 体育館 にて
推薦者:学術担当 副会長 河口 勝憲
1.学術業績者
医学検査(2017年) Vol.66 No.6
「全身性炎症反応症候群(SIRS)におけるADVIA2120サイトグラムパターン
およびパラメーターの有用性」
岡山大学病院 青江 伯規 技師
推薦理由
本研究は、自動血球計測器による迅速な測定によって、サイトグラムパターンか らリアルタイムに病態を推測できるという、非常に有意義な報告であるので、学術 業績者に推薦した。
2.優秀論文賞
岡山医学検査(2017年)Vol.54 No.1
「岡山県を中心とした基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生菌の検出状況 」
株式会社岡山医学検査センター 廣田 千代子 技師
推薦理由
本論文は,ESBL産生菌の分離率および発生率を菌種別に集計し,入院患者お よび外来患者の推移を解析したものである。さらに,ESBL産生菌の検出件数お よび菌種別発生率における地域別推移を解析することで,岡山県内のESBL産 生菌の詳細な状況が明らかとなった。薬剤耐性菌は,自施設だけでなく周辺地 域の分離状況も把握しておくことが,薬剤耐性対策上きわめて重要と考えられ た。よって,本論文を優秀論文賞に推薦する。
3.優秀発表賞
第66回日本医学検査学会
「高速凝固採血管による副甲状腺ホルモン測定値の減少 」
岡山大学病院 三宅 雅之 技師
推薦理由
本研究では、副甲状腺ホルモン測定において高速凝固採血管に含まれるトロン ビンやプラスチック表面との接触によって、その測定値が低下することを明快に 証明している。これまで高速凝固採血管に含まれるトロンビンは、ほとんどの項目 で影響がなく利用できるとされていたが、PIVKA-IIやProGRPに加えwholePTHに おいても影響を受けることが証明された。また、プラスチック容器に検体が接触す るという単純な事象においても測定値が低下するという現象を証明している。この ような新たな不確かさの要因となる要素を証明発表したことにより、検査結果の質 を高め正確な検査結果の提供に繋がるものと考える。このことは、臨床現場にお いて大変意味のあることと考え今回推薦した。